白洲正子さん旧蔵の根来盃

「…荒びた器や焼きものには、何物にも束縛されない自由な天地とすべてのものを生み出す”いのち”が秘められている…」
これは古美術や能に精通し、味わいのある随筆を多数残した白洲正子さんの著書からの一文です。(「器つれづれ」1999年刊 より)

根来盃 オリジナル

そんな白洲さんがかつて愛蔵していたのが、この根来の盃。
(写真は「朱漆『根来』ー 中世に咲いた華」展 図録より)

当社の「優品に学ぶ」シリーズでは、これまでも漆芸史上の名品をいくつか再現してきましたが、今回はこの根来盃に取り組んでみました。天に向かって両手を大きく広げたような直線的で清々しい意匠は、今に伝わる根来の中でも異彩を放っています。眺めていると、戦の多かった中世という時代に生きていくことの峻烈さ、そこからにじみ出る精神の潔さのようなものを感じます。

根来盃 再現

小社が再現したこの杯は、新品の今は時を経た原物の味わいには遠く及びませんが、永くお使いいただくことで生じる塗り肌の磨耗、朱漆の色合いの変化などが自然の風味を醸し出すように、下地塗り工程から吟味を重ねて製作されています。機会がありましたら是非お手にとってご覧ください。

根来盃 洗朱塗 1客 ¥26,000 (税抜)


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