葛の花

坂道を歩いていたら、土手に生い茂る葛が甘酸っぱい香りのするきれいな花を咲かせていました。

万葉の昔から秋の七草の一つに数えられている葛は、古くから私たちの暮らしに寄り添い、食用や薬用、天然繊維の材料として広く用いられてきました。塊根に含まれるデンプンは葛粉として和菓子の材料になり、根を乾燥させたものは風邪薬の葛根湯の主薬となります。つるを煮て発酵させた繊維で編んだ布は葛布と呼ばれ、なんと新石器時代の遺跡からも出土しているそうです。

漆の世界でも、秋草文様のひとつとしてよく題材にされてきました。
下の写真は秋草蒔絵吸物椀。右側のお椀には、蔓を縦横に伸ばして生命力溢れる葛を全面に生き生きと描いています。

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