あわびまつり 2019

7月28日、輪島市恒例のあわびまつりが開催されました。子供達の夏休みも始まり、炭火焼きコーナーも設けられて例年通り多くの人出で賑わいました。

今回は、アワビと並ぶ海女さんの産物であるサザエの話です。サザエの蓋裏にある螺旋状の文様は、殻を成長させるために外套膜から一日ごとに分泌されたカルシウムが固まって線となって現れた、年輪ならぬ日輪だそうです。貝原益軒が著した江戸中期の語源辞書「日本釈名」では、「ささ」は小さい、「え」は家にあるの意、つまり「小家」が転訛してサザエになったとされています。

食べ頃の大きさまでには3~5年、刺身や壷焼きで食されることが多いですが、口に入れると水の澄んだ美しい磯の香りが広がり、陽光の海を想わせる味がします。実は近年まで日本産のサザエには学名が付けられていないことが判り、2017年5月岡山大の福田宏准教授によって学名「トゥルボ・サザエ」と命名され、晴れて「新種」として認定されました。
というわけで夏真っ盛りの能登輪島に、新種「トゥルボ・サザエ」を味わいに来てみませんか?w

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