年季明け式を行いました
本日、当社は職人2名の年季明け式を塗師の家にて執り行いました。輪島塗の工人は、4年間の弟子修行を無事に終えると、年季が明けて一人前の職人として認められます。
今回の式で新たな職人の仲間入りをしたのは、上塗師の杉田大輔、そして蒔絵師の松井みのりです。杉田は2年前に修行期間を終えていましたが、コロナ禍により式が延期となっていたため、今回年季の明けた松井とともに改めて年季明け式に臨みました。
親子固めの杯の儀式です
年季明け式は工房長による口上に始まり、親方である社長よりの祝辞と認定証・記念品の授与、そして親子固めの杯を交わしたのち、2人が職人として更なる精進を誓う答辞を述べました。最後に輪島の祝い事で必ず歌われる「輪島まだら」を全員で歌い、新たな職人の門出を祝いました。
「輪島まだら」を全員で歌います
杉田は北海道出身、道内の美大で彫刻を学び、漆職人を志して輪島漆芸研修所に入所、その後当工房に入りました。松井は兵庫県出身、沖縄の大学で同じく彫刻を専攻し、その後沖縄と会津の2カ所の研修所で漆芸を学び、のちに当工房に入社しました。
2人には、若さを存分に発揮して当工房を引っ張っていく大きな力になってほしいと願っています。そして工房一同、今後も「最良のものづくり」を目指して日々努力していきたいと思っています。
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