秋の空

すっかり秋ですね。秋の晴天は空気が乾いて光の散乱が少ないため、澄み切った青空となります。春は大陸から黄砂が運ばれてきますが、大陸が草木に覆われる秋には砂ぼこりもなくなります。

秋といえば「天高く馬肥ゆる秋」。涼しくなって馬たちも過ごしやすくなり、食欲も増してたくましく育つという秋の光景を伝えている慣用句ですが、由来は紀元前の中国で、北方の騎馬民族の匈奴が収穫の秋になると大挙して略奪にやってきたので、前漢の将軍・趙充国が「馬が肥ゆる秋には必ず事変が起きる。今年もその季節がやってきた。」と警戒を呼びかける故事に基づいた語句だそうです。


こちらは秋の光に輝くコツブキンエノコロ。エノコロは粟の原種とされ、近代以前の農村では飢饉の際にカラスムギなどと共に食用としたこともあったそうです。

そんな秋ですが、現在非常に強い台風が近づいています。できるだけ被害が少なくなるように、万全の警戒をしましょう。


秋にちなんで高台寺秋草蒔絵椀

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