「塗師の家」が景観重要建造物に指定されます

この度、「塗師の家」が、輪島市の「景観重要建造物」として指定される運びとなりました。
「景観重要建造物」は、「外観が特徴的で地域の景観形成に重要と認められる」建造物とされています。

下の画像は2020年8月1日付北國新聞の紙面から借用させていただきました。



「塗師の家」は、江戸後期から明治の建築です。一見平屋風に見せる輪島独特の町屋造りで、アテの木を使った外観は、質素を旨とした藩政時代の面影を残しています。内部は一転して総拭き漆仕上げがなされ、数寄屋風のシンプルな作りが粋を感じさせます。


追記(2023年3月)
「塗師の家」は2023年に輪島市に寄贈され、現在輪島市によって漆文化の発信拠点としての活用が計画中です。

    「塗師の家」が景観重要建造物に指定されます” に対して2件のコメントがあります。

    1. 山田好子 より:

      残念ながら地震後の火事で焼失した塗師の家。
      私は幸いな事に輪島屋さんにご案内いただき、何度か訪れる機会を得ました。
      その為、ご恩返しの積りで何度か友人を誘い、見学させていただいたので、本当に残念でなりません。今秋も建築家仲間にこそ知ってもらい、建築装飾としての輪島塗の注文が少しでも増えればと願って、輪島への旅行会を計画しておりました。再建の話は、未だ早すぎるとは承知しながらも、いつかそんな日のために私に出来る事は何かと
      考えています。まだまだ収束再建への道は遠いかもしれませんが、心から応援し再建の道筋をつけていただきたく、財力乏しい身ではありますが、何らかの計画がたちましたら、いささかの広報のお手伝いをさせていただこうと願っています。
      輪島の皆様に、心からのお見舞いと激励の気持ちをお届けします。

      1. 輪島屋善仁デザイン室 より:

        山田さま
        コメントをいただきありがとうございます。
        また、暖かいお見舞い、ご支援のお言葉を頂戴し、重ねて厚く御礼申し上げます。
        塗師の家の焼失は本当に残念で、社員一同大きな衝撃と悲しみをもってこの出来事を受け止めています。
        今朝はまた大きい地震があり、元日の悪夢を思い出してしまいました。不安はなかなか消えませんが、日々できることを続けていきたいと思っております。

        せめて記録だけでも…ということで塗師の家のご紹介ページがございますので、よろしければご覧くださいませ。
        https://www.wajimayazenni.co.jp/urushi/zenni-spirit/nushi-no-ie/

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