菊唐草蒔絵 駕籠 (女乗物)
[駕籠 w400 d105 h140/台 w461 d210 h48]
江戸時代に移動手段として盛んに用いられた駕籠。中でも身分の高い公家や武家が乗る引戸のついた高級なものは「乗物(のりもの)」と呼ばれ、女性が使用したものは「女乗物(おんなのりもの)」と呼ばれました。
大名家などの高貴な女性が使用した「女乗物」は、時代の粋を集めた蒔絵や金工などの装飾が施され、まさに”動く御殿”ともいうべき豪華なものでした。
この駕籠は当時の「女乗物」の形をもとにして朴の木地で製作し、輪島塗の技法で塗り上げています。外側は菊と唐草蒔絵を描いて華やかに飾り、室内は金箔を貼って仕上げました。