夕顔蒔絵天目台・天目茶椀

Yugao Maki-e Tenmokudai
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[天目台 φ151 h100/天目茶椀 φ117 h70]

天目茶碗は、茶の産地として有名だった中国浙江省の天目山の寺院で用いられていた茶道具で、天目釉と呼ばれる鉄釉をかけて焼かれた陶器製の茶碗を指します。熱いお茶を入れた茶碗に手を触れずに飲めるよう、天目台にのせて使用していました。鎌倉時代、宋に渡った禅僧が天目茶碗・天目台を持ち帰り、日本に伝えたといわれています。

この夕顔蒔絵天目台・天目茶椀は木製漆塗、全体を梨子地粉で覆った上に夕顔の花を大胆に配しました。唐草文様の葉と蔓が空間を埋め、随所に散らされた銀の露玉が、煌びやかな器物に更なる輝きを与えています。この品の製作にあたって参考にした原本はおそらく江戸中期頃の作と思われ、東京国立博物館に所蔵されています。


こちらは原型 東京国立博物館蔵(画像は「日本の文様8」小学館より)

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